モンテッソーリ教育のおもちゃ・教具の選び方【0歳・1歳・2歳】

「モンテッソーリ教育に興味はあるけれど、高価な教具を次々と買い揃えなければいけないの?」「0歳、1歳、2歳と子どもの成長があっという間で、今この瞬間に何を与えればいいのか分からない…」

そんな悩みを抱えているパパ・ママは少なくありません。

この記事では、0歳から2歳までの重要な「敏感期」に焦点を当て、集中力と自立心を伸ばすおもちゃの選び方具体的なおすすめ教具を徹底解説します。

結論から言えば、モンテッソーリ教育は決して高価である必要はありません。選び方の「ルール」さえ理解すれば、100均や身近なものでも十分に実践できるのです。

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目次

0歳・1歳・2歳が迎える「敏感期」とは?

まず、なぜこの時期にモンテッソーリのおもちゃが必要なのかを理解しておきましょう。

モンテッソーリにおける「敏感期」の定義

敏感期とは、子どもがある特定の能力を爆発的に吸収し、発達させる限られた時期のことです。

この時期に適切なおもち�や教具を与えることで、子どもは驚くほどの集中力を発揮し、能力を最大限に伸ばすことができます。逆に、この時期を逃してしまうと、後から同じことを学ぶのに何倍もの時間と努力が必要になります。

0歳〜2歳の主要な敏感期と育つ力

この時期の子どもには、主に3つの敏感期が訪れます。

運動の敏感期(0歳〜)

つかむ、握る、寝返り、ハイハイ、歩行など、全身の運動機能が急速に発達します。手指の微細運動も含め、自分の体を思い通りに動かす力を獲得していく時期です。

感覚の敏感期(0歳〜)

五感を使って、大きさ、色、音、手触り、重さなどを認識・区別する力が育ちます。この時期に豊かな感覚体験をすることで、後の学習の土台が築かれます。

秩序の敏感期(1歳〜)

いつも同じ場所、同じ手順を好むようになります。この秩序感が、お片付けや生活習慣の基礎となり、安心感や自己コントロール能力につながります。

0歳〜2歳共通!失敗しないモンテッソーリのおもちゃ選び

年齢を問わず、モンテッソーリのおもちゃを選ぶ際には、以下の5つのルールを意識しましょう。

ルール1:子どもの「敏感期」と「興味」に合わせる

今、お子さんが夢中になっていることは何ですか? 物を掴もうとしている、箱に物を入れたがる、水を移したがる…その「やりたい!」という気持ちこそが敏感期のサインです。その興味に応えるおもちゃを選びましょう。

ルール2:シンプルで目的が一つに絞られているか

光って、音が鳴って、回転して…多機能なおもちゃは一見便利ですが、子どもの集中を妨げます。「つかむ」「入れる」「積む」など、一つの動作に集中できるシンプルなものを選びましょう。

ルール3:子ども自身が間違いに気づける仕組みがあるか

型はめパズルなら「合わない形は入らない」、積み木なら「不安定だと崩れる」など、子ども自身が試行錯誤できる教具を選びましょう。大人が「違うよ」と言わなくても、自分で気づいて修正できることが自立心を育みます。

ルール4:天然素材や本物の素材であるか

特に感覚の敏感期には、木のぬくもり、布の柔らかさ、金属の冷たさなど、本物の素材に触れることが大切です。プラスチックだけでなく、天然素材を意識的に取り入れましょう。

ルール5:子どものサイズに合っているか

大人用のサイズでは、子どもは自分で扱えません。一人で持てる大きさ・重さであることが、「自分でできた!」という達成感につながります。

【0歳向け】運動と感覚を育むおもちゃの選び方とおすすめ教具

ねんね期からつかまり立ちまで、0歳代は感覚と運動の基礎を築く大切な時期です。

この時期の赤ちゃんは、視覚(特に白黒やコントラストのはっきりしたもの)、聴覚(優しい音)、そして反射的につかむ動作に敏感です。

テーマは「目の焦点を合わせる」「手の動きをコントロールする」「握る」です。

0歳のおすすめ教具

モビール

天井やベビーベッドに吊るし、目で追う練習をします。月齢に合わせて以下のような種類があります。

  • ムナリモビール(生後2週間〜):白黒のコントラスト
  • 八面体モビール(生後6週間〜):赤、青、黄の原色
  • ゴビモビール(生後3ヶ月〜):グラデーション
  • ダンサーモビール(生後4ヶ月〜):立体的な動き

握るおもちゃ

ガラガラやラトルは、握る力と手首を動かす練習になります。木製で優しい音が鳴るものがおすすめです。軽くて握りやすい、直径3〜4cm程度の細いものから始めましょう。

引っ張るおもちゃ

つかまり立ちや歩き始めた頃には、プルトイ(紐を引っ張ると動くおもちゃ)が活躍します。自分の動きに反応するおもちゃは、因果関係の理解を促します。

【1歳向け】手先の微細運動と秩序感を養うおもちゃの選び方と教具

歩き始めから簡単な言葉が出始める頃、子どもは「自分でやりたい」という欲求が強くなります。

指先を使った微細運動を促し、物の形や大きさを認識する力を育てます。

テーマは「押す」「はめる」「積む」「開ける・閉める」「入れる・出す」です。

1歳のおすすめ教具

型はめパズル

形と穴を一致させる活動は、視覚と手の協応を育てます。

  • シリンダーブロック:円柱を太さや高さ順に並べる
  • コイン落とし:コインを穴に入れる(手首を返す練習)
  • 簡単な形の型はめ:丸、四角、三角から始める

積み木

大きく、シンプルな木製のものを選びましょう。モンテッソーリでは、色の概念を教えるのではなく、形や大きさに集中させるため、無塗装や単色の積み木が推奨されます。

ひも通し

穴が大きく、太いひものものから始めます。最初は大きなビーズ(直径2〜3cm)、慣れてきたら小さくしていきます。集中力と手先の器用さを同時に養います。

生活のおもちゃ

日常生活の動作そのものがモンテッソーリ教育です。

  • スポンジ絞り:水遊びの中で
  • タオル畳み:小さなハンカチから
  • お皿を運ぶ:割れない素材の小さなお皿で

【2歳向け】言語・社会性・自立心を伸ばすおもちゃの選び方と教具

言葉の爆発期を迎え、自立心がぐんと強くなる2歳代。「自分で!」が口癖になります。

自分でやりたい気持ちを尊重し、道具を使う練習、分類、比較などの活動を取り入れます。

テーマは「注ぐ」「切る」「縫う」「色や形を分類する」「言葉の数を増やす」です。

2歳のおすすめ教具

台所育児セット

実際の料理に参加することで、自立心と達成感を育みます。

  • 子供用包丁:バナナやきゅうりを切る
  • 皮むき器:人参の皮をむく(見守りながら)
  • 泡立て器:卵を混ぜる

お着替え練習(ボタン、ファスナーなど)

ボタン、ファスナー、バックル、リボン結びなどの練習教具(着衣枠)。一つずつ、時間をかけて練習できます。朝の着替えがスムーズになる効果も。

分類・比較

  • 色板:色の名前を覚え、同じ色を集める
  • ビーズや豆移し:トングやスプーンを使って容器から容器へ
  • 大きさ比べ:ピンクタワー、茶色の階段など(高さや太さの違いを視覚で理解)

感覚教具

色、大きさ、長さ、重さを比較する教具で、抽象的概念の基礎を作ります。

  • 重量板:同じ大きさで重さの違う板を持ち比べる
  • 触覚板:滑らか・ザラザラの違いを触って確認
  • 音感ベル:音の高低を聞き分ける

100均・身近なものでできるモンテッソーリ教育のおもちゃ

高価な教具がなくても、工夫次第でモンテッソーリ教育は実践できます。

微細運動

  • 洗濯バサミ遊び:箱の縁や厚紙に洗濯バサミを挟む。指先の力が育ちます。
  • クリップ繋ぎ:紙を重ねてクリップで繋ぐ。手首の動きの練習に。
  • ボタン留め:古いシャツを使って、ボタンの練習。

注ぐ・移す

  • ペットボトルキャップ移し:ボウルからボウルへ、スプーンやトングで移す。
  • お玉での水移し:浅い容器から浅い容器へ。こぼしても大丈夫なお風呂場で。
  • 米や豆の移し替え:漏斗を使ってペットボトルに入れる。

感覚

  • 感触の違う布:フリース、タオル、サテン、コーデュロイなど、触って違いを感じる。
  • 音の鳴る容器:同じ容器に、米、豆、砂など違うものを入れて音を聞き比べる。
  • 色の分類:カラフルなペットボトルキャップを色別に分ける。

日常生活

  • 野菜洗い:ボウルに水を張り、じゃがいもやにんじんを洗う。
  • テーブル拭き:小さな雑巾で、食後のテーブルを拭く。
  • 靴磨き:古い靴下で靴を磨く。

アイデアは無限大です。大切なのは、子どもが「自分でできる」環境を整え、集中できる時間を守ることです。

まとめ

0歳から2歳の時期は、子どもの「やりたい!」という気持ち(敏感期)を逃さず、シンプルで目的が明確なおもちゃを適切な時期に与えることが、最も重要です。

高価な教具を揃える必要はありません。5つの基本ルールを意識しながら、お子さんの興味と発達段階に合ったものを選べば、100均グッズや家にあるもので十分にモンテッソーリ教育を実践できます。

この記事を参考に、お子様の成長にぴったりの教具を手に取り、親子で楽しみながらモンテッソーリ教育を始めてみてください。子どもの目が輝く瞬間、深い集中に入る姿を、きっと目にすることができるはずです。

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